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純資産とは、株主資本と同義で、企業の総資産から負債を引いたものになります。
長期投資をする場合、投資家のメリットとしては、①配当金や株主優待、②株主資本の成長に伴う株価の上昇、の2つがあります。
企業の利益の一部は配当金や株主優待として毎年株主に還元され、残りは純資産(株主資本)として蓄積され、資本の成長が株価に反映されることにより、投資家の利益となります。
過去長期間の企業の純資産の成長を分析することは、株主資本の成長の分析をすること意味します。
以下は、過去10年間の九州電力の1株当たり純資産の推移です。
1株当たり純資産(円)(連結)
1999年 1391.00
2000年 1530.04
2001年 1708.24
2002年 1739.77
2003年 1773.19
2004年 1922.54
2005年 2067.54
2006年 2223.21
2007年 2285.86
2008年 2255.17
1999年に約1400円の投資をしていれば、2008年には約2200円まで資本が成長していることを意味します。(株価にどう反映されるかは、また別の問題ですが、九州電力の株価は1株当たり純資産と高い相関性があると考えています。)
この資本の成長の他、毎年、50~60円の配当金が支払われているので、10年間で500~600円の配当が得られたことを意味します。
すなわち、1999年に約1400円の投資をすれば、2008年には約2700円程度まで価値が増大したことになります。
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